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只今、三部作目を発表中です。 一部は、バンドマンの彼と、彼を想う美沙の切なく哀しい物語。 二部は、美沙の妹、真幸の苦悩と、バンドマンの彼との関わり。 三部は、姉の美沙を探し、自分の存在価値が見つからない妹・真幸が、バンドマンの彼との関わりの中で大人になっていく様子。 ブログランキング参加しています。よかったらクリックしてくださいね^^ 人気blogランキングへ カテゴリ
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ひとつ失敗をした私は、そこからしばらく自分の殻に
閉じこもったまま部屋に出入りしていた。 かなりの自己防衛をしながら。 そんな時に彼に出会ったのだ。 勿論自分からは声は掛けるつもりはなかった。 しかし彼が声を掛けてくれたのも、たまたまだったと思う。 顔見知りみたいな感じで。 だから何回かチャットで話したが、 正直なところ何を話したのか、憶えていない。 今になるとなんと、もったいないなんて思い苦笑いしてしまうが。 その時に、たまたま彼の活動について聞いたんだと思う。 多分、私から聞いたような気がする。ギターを弾くのは知っていたから。 そうしたら彼がホームページを創ってるのがわかり、 そこへ見に行ってみたところから私のこの話を作る過程に繋がるのである。 彼のHPは彼が活動しているバンドの名前で、そこで彼はエッセイを書いていた。 他にアルバムを一枚だしている事もわかった。 実は、彼の書くエッセイは、先に書いたゲームのサイトでブログというものがあり、 そこでも週2回発表されていたから、読むには読んでいた。 だが、彼自身のHPで読むエッセイはより彼に近づけるものであった。 2002年からのエッセイを私は夢中になって読んだ。 読み終えた時に私はすでに彼に惹かれていたんだと思う。 一人の人間として。 私が昔から音楽が好きだという事を忘れかけていたのを、想い出させてくれたのも彼である。 多分、もう何年か前なら、こんなには思わなかったであろう。 19で結婚し、子どもも出来、日々の暮らしに追われながら紆余曲折しながらも、 人並みに平穏にくらしている今だからこそ感じたことであっただろう。 でも、この「今だからこそ」に私は随分泣きたくなりもしたものだ。 もっと自由の利く時なら、例えば、学生や独身のころにならどんなにいいだろう。 そんな時の私なら、どこへでも行けただろう。 いや、行っていたに違いない。どんな事でもしただろう、と。 しかし、こうして出会えたのは今だからこそ、そうも思った。 今でないと出会えなかったんだと思う。 大げさだが運命を呪いたくも思った。 小さな出会いだったが大事にしたかった。
by misa1117es
| 2006-06-18 19:13
| [Ⅰ]第二章・3
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