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只今、三部作目を発表中です。 一部は、バンドマンの彼と、彼を想う美沙の切なく哀しい物語。 二部は、美沙の妹、真幸の苦悩と、バンドマンの彼との関わり。 三部は、姉の美沙を探し、自分の存在価値が見つからない妹・真幸が、バンドマンの彼との関わりの中で大人になっていく様子。 ブログランキング参加しています。よかったらクリックしてくださいね^^ 人気blogランキングへ カテゴリ
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高梨は同姓でも魅力的に感じてしまうとても女性らしい笑顔をたたえていた。しかしころころと表情が変わる高梨は、次の瞬間にはいたずらで挑戦的な目つきに変わり、真幸に質問した。小悪魔、という言葉がよぎる。
「真幸さんの好きな人って、どんな人なんですか? なんか、とっても気になります」 言葉に詰まる。どう説明すればいいのだろう。どう説明すべきなのだろう。 いや、どのように説明しても、きっと理解されないと感じる。顔も知らないし、直接会ったわけでもない。歌声と幾度にもわたるメールによって垣間見える人格だけが好意の理由になっている、ということは一般的ではないということは了解している。だからこそ、言葉に詰まってしまっていた。 「…うん。なんていうのかな。尊敬しているっていうか…。好きっていう単純な感情じゃなくて、もっと高い、神様を信仰するような、…ちょっと違うけど、でもそんな感じ」 高梨は真幸を突き刺すようなまっすぐな視線で見ていた。 「ほんと、なんていうのかなぁ…。ちょっと上手くいえないんだけど、尊敬しているし、甘えてしまうし、好きでもある存在、という感じ」 真幸は高梨のまっすぐな視線を受け止めることができなくて、胸元で輝いている、左右非対称のハート形のネックレスに目を止めていた。 「なんだか難しくなっちゃたね。とにかく、一方的な想いだよ」 真幸はそういって精一杯に微笑む。そのときになって、高梨の表情に少しの陰りが射していることにようやく気がついた。 高梨は真幸から視線をそらして、無言のままヒューウィーをなでている。 「そうなんですか」 高梨はムッとしていた。真幸は自分の発言をさかのぼる。しかし、自分が高梨を不快にさせるような発言はしていないはずだ。 「アヤちゃん?」 「……」 「アヤ……ちゃん?」 「真幸さん。もう少し具体的に教えてください」 「具体的?」 「身長はいくつとか、好きな仕草とか、そういうこと」 高梨は相変わらずムッとした様子で、視線もそらしたまま、こう言った。
by misa1117es
| 2007-04-01 01:12
| [Ⅲ]第二章・真幸の日々
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